新幹線・JRの長距離・出張・旅行で利用できる「往復割引きっぷ」。
ここでは、新幹線を含むJRの往復割引について、適用される距離や有効期間についてを詳しく解説します。
目次
新幹線・JR往復割引の有効期間
新幹線・JR往復割引きっぷの有効期間は、乗車距離によって決まります。
片道乗車券の有効期間
有効期間は乗車する距離によって違い、往復割引が適用になる601キロ～800キロは5日間、801キロから1,000キロまでは6日間と決められています。（1,001キロ以上は200キロごとに1日加算）
営業キロが100キロまでの場合と大都市近郊区間内（「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」参照）のみをご利用になる場合の乗車券の有効期間は1日ですが、101キロ以上の乗車券の有効期間は次のとおりです。
200キロまで 400キロまで 600キロまで 800キロまで 1000キロまで 2日 3日 4日 5日 6日 ＊1001キロ以上は200キロごとに1日を加えます。
- 有効期間早わかり方程式
Akm÷200km＋1日＝有効期間（小数点以下切り上げ）- 往復乗車券の有効期間は、片道乗車券の2倍です（博多～新下関間にかかわる往復乗車券の有効期間は、「ゆき」「かえり」それぞれの合計です）。
- 乗車中に有効期間を経過した場合は、途中下車をしない限り券面に表示された最終駅まで使用できます。
往復割引が利用できる区間では、
601キロ～800キロ：5日間
801キロ～1,000キロ：6日間
1,001キロ以上：200キロごとに1日加算
そして、後ほど詳しくご紹介しますが、「JRおでかけネット」「えきねっと」で調べることができます。
往復乗車券の有効期間
往復乗車券の有効期間はその2倍。
800キロまでは10日間、1,000キロまでは12日間です。
往復乗車券
片道乗車券の有効期間の2倍とする。ただし、第26条第2号ただし書に規定する場合は、往路及び復路の区間ごとに片道乗車券の計算方法によって計算した有効期間を合計した期間とする。
| 乗車距離 | 片道有効期間 | 往復有効期間 |
|---|---|---|
| 601キロ～800キロ | 5日間 | 10日間 |
| 801キロ～1,000キロ | 6日間 | 12日間 |
| 1,001キロ以上 | 200キロごとに1日加算 | 片道の2倍 |
例えば、東京－岡山は732.9キロなので、往復乗車券の有効期間は10日。
東京－広島なら894.2キロなので、往復乗車券の有効期間は12日間です。
| 区間 | 距離 | 往復有効期間 |
|---|---|---|
| 東京－岡山 | 732.9キロ | 10日間 |
| 東京－広島 | 894.2キロ | 12日間 |
| 東京－博多 | 1293.3キロ | 16日間 |
| 東京－鹿児島中央 | 1463.8キロ | 18日間 |
| 名古屋－博多 | 808.9キロ | 12日間 |
| 新大阪－博多 | 618.5キロ | 10日間 |
| 新大阪－熊本 | 736.9キロ | 10日間 |
| 東京－秋田 | 662.6キロ | 10日間 |
| 東京－新函館北斗 | 862.5キロ | 12日間 |
このルールでの往復割引乗車券での有効期間は、具体的にはこのような日数です。
往復割引は使えない期間はある？
往復割引乗車券は、年間通して利用することができます。
年末年始・GW・お盆など、安いチケットは使えないものもありますが、往復割引乗車券は利用可。
指定席の特急券料金は繁忙期は＋200円、最繁忙期は＋400円ですが、乗車券料金は変わりません。
新幹線・JR【往復割引】を解説！距離・料金の調べ方・買い方もわかる！
購入時期はいつ？
JR・新幹線の乗車券は出発当日でも購入することができます。
指定席特急券の購入を急ぐ場合、1ヶ月前から購入することも可能です。
ただし、乗車券には有効期間がありますので、あまりにも長い旅行や出張の時には有効期間を確認して購入しましょう。
乗車券と特急券は同時に購入する必要はありません。
例えば、往路のみ年末年始等の時期に重なるのであれば、指定席特急券のみ先に購入。
乗車券は後で往復分を購入しても、乗車券は往復割引になります。
新幹線・JR往復割引の適用距離
往復割引の条件の1つに、乗車区間の距離があります。
往復割引になるのは、片道の営業キロ数が601キロ以上の区間での往復のみ。
この601キロ以上の区間の乗車券を往復分同時に購入すると割引になります。
参考JR西日本「往復割引乗車券」
例えば、東京－新神戸間の距離は589.5キロなので、往復分の乗車券を同時に購入しても往復割引にはなりません。
しかし、片道約644.3キロある東京－姫路なら往復割引になります。
距離は在来線も含む営業キロ数
この往復割引の適用距離は、新幹線と在来線を合わせた「営業キロ数」の合計です。
新幹線の乗車区間の距離が601キロ未満でも、前後に利用する在来線の距離を合わせて601キロ以上であれば往復割引は適用されます。例えば、千葉から新神戸までの距離は627.8キロなので、この区間の往復分の乗車券を同時に買えば、往復割引になります。
| 区間 | 距離 | 往復割引適用 |
|---|---|---|
| 東京－新神戸 | 589.5キロ | 適用外 |
| 東京－姫路 | 644.3キロ | 適用可能 |
| 千葉－新神戸 | 627.8キロ | 適用可能（在来線区間含む） |
距離の調べ方
JRの営業キロ数は、以下のサイトで簡単に調べることができます。
| 参考サイト | 路線 |
|---|---|
| JRおでかけネット（乗換案内） | 東海道・山陽・九州・北陸新幹線 |
| えきねっと | 東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸新幹線 |
東海道・山陽・九州・北陸新幹線を利用する方は「JRおでかけネット」。
東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸新幹線を利用する方は「えきねっと」。
ここで、実際の「乗車駅」と「降車駅」を入力して検索。
すると、その区間の営業キロ数を確認することができます。
往復割引より安いチケットがある！
往復割引を利用すると、乗車券部分は1割引き。
例えば、東京－広島の「のぞみ」指定席は片道19,760円ですが、往復割引で片道18,570円です。
しかし、これより安いチケットがあるので、ご紹介しましょう。
長期滞在でも早割は往復割引より安い
例えば、東京－岡山では、「EX早特7」なら平日14,670円、土休日14,260円。
そして、「EX早特21ワイド」は13,900円と、往復割引より安いです。
例えば、実家への帰省など、往復乗車券の有効期間12日間を超える場合でも、早割のチケットは購入可能。
有効期間も気にすることなく、片道ずつ購入することができます。
ただし、「早特」きっぷは、購入できる期間が決まっているので注意しましょう。
短期滞在なら新幹線パックの方が安い
例えば、東京－岡山で、往復割引を利用すると「のぞみ」指定席は片道16,700円。
これで往復し、1泊8,100円のホテルで泊まると合計41,500円です。
そして、最も安いEX早特21ワイドで往復し、1泊すると合計料金は35,900円です。
ところが、これと同じ新幹線・ホテルをパックで予約すると1人32,700円。
宿泊費を除いた新幹線の片道料金は、実質12,300円と格安です！
| 往復方法 | 往復＋1泊8,100円 | 差額 |
|---|---|---|
| 通常きっぷ | 43,640円 | 0円 |
| 往復割引 | 41,500円 | ▲2,140円 |
| EX早特21ワイド | 35,900円 | ▲7,740円 |
| 新幹線パック | 32,700円 | ▲10,940円 |
新幹線パックは、1泊・2泊などの旅行はもちろん、1泊5日などの日程も予約可能。
短期滞在の旅行・出張には、往復割引より新幹線パックがお得です！
