ぷらっとこだまに往復割引はある？新幹線料金は往復割引とどちらが安い？

東海道新幹線で利用できる安いチケット「ぷらっとこだま」。
「こだま」限定で、通常料金よりかなり安く新幹線に乗れることで有名です。

ここでは、この「ぷらっとこだま」と「往復割引」の関係についてご紹介します。

まず、「ぷらっとこだま」とは？

ぷらっとこだまは、JR東海ツアーズが販売する「こだま」限定の格安チケット。
乗車券・特急券部分が一体になった片道チケットで、1ドリンク引換券付。
往復でも利用できますが、料金は片道料金×2。

利用できるのは「こだま」の指定席またはグリーン車で、ひかり・のぞみでは利用できません。
乗車日の1ヶ月前から前日までにインターネット予約が必要で、当日購入はできません。
席数にも限りがあり、早めに完売してしまうこともあります。
また、通常期と繁忙期で料金が異なり、年末年始等は利用できません。

東海道新幹線の一定区間でのみ利用が可能で、それ以外の区間は利用不可。
利用できる最長区間は東京－新大阪です。

「ぷらっとこだま」については、通常のきっぷと条件が違うので、必ず公式サイトを確認しておきましょう！

参考
ぷらっとこだまJR東海ツアーズ

新幹線の「往復割引」とは？

JR・新幹線には「往復割引」という割引制度があります。
利用できる区間は片道601キロ以上の区間で、往復同一区間の利用が条件。
このような区間で、往復分の乗車券を同時に購入すると、乗車券は1割引き。
駅の窓口・券売機の他、えきねっと・スマートEXでも購入が可能。

利用できない時期はなく、全列車・全座席で利用可。
学割・乗継割引などとの併用も可能です。
参考JR西日本「往復割引乗車券」

これがJR・新幹線で利用できる「往復割引」の概要です。

ぷらっとこだま・往復割引を比較すると…

ここまでで、ぷらっとこだまと往復割引の概要をご紹介しました。

では、「ぷらっとこだまに往復割引はあるのか？」「どちらが安いのか？」「併用できるのか？」という疑問について解説していきましょう！

「ぷらっとこだま」での往復は本当に安いのか？料金を比較！

ぷらっとこだまには往復割引はない！

「ぷらっとこだま」に往復割引はあるのか？

ぷらっとこだまには、残念ながら往復割引の設定がありません。

往復で利用する場合も、往路と復路それぞれで「ぷらっとこだま」のチケット料金が必要です。
つまり、片道料金の2倍が往復の総額です。（どちらかが繁忙期の場合は、通常期料金＋繁忙期料金）

条件を満たせば新幹線では往復割引が利用できるため、「ぷらっとこだまにも同様の割引があるだろう」と考えたいところですが、実際にはそうではありません。
ぷらっとこだまは大幅な割引商品であるため、それ以上の割引はありません。

ぷらっとこだまと往復割引はどちらが安い？

「ぷらっとこだまと往復割引はどちらが安いのか？」

これは利用できる区間が全く違うので、比較できません。

利用できる区間が違う

「ぷらっとこだま」が利用できる区間で、最長区間の東京－新大阪は556.4キロ。
他に利用できる区間の距離は、全てこれ以下です。

これに対して、往復割引が適用される区間は片道601キロ以上。
ぷらっとこだまと往復割引は、同時に利用できる区間が存在しないため、料金は比較できません。

東京－西明石で比較すると…

参考までに、片道612.3キロの東京－西明石で「ひかり」指定席で往復割引を利用。
東京－新大阪で「ぷらっとこだま」を利用し、新大阪－西明石で「こだま」指定席を利用。
この2つの料金を比較してみましょう。

まず、東京－西明石は、「ひかり」指定席で往復割引を利用すると片道14,930円、往復29,860円。
そして、東京－新大阪で「ぷらっとこだま」を利用すると、通常期は11,210円、往復22,420円。
新大阪－西明石で「こだま」指定席を利用すると、片道3,440円、往復6,880円。
ぷらっとこだま＋こだま指定席の合計は、片道14,650円、往復29,300円。

東京－新大阪でぷらっとこだまを使い、西明石まで往復すると、ぷらっとこだま＋こだま指定席の方が安いです！

ぷらっとこだまと往復割引は併用できる？

「ぷらっとこだまと往復割引は併用できるのか？」

併用はできません。

ぷらっとこだまは、乗車券・特急券がセットになって安いチケットです。
それに対し、往復割引で安くなるのは、乗車券部分のみで、特急券部分は割引対象外。

そもそも全く性質の違うチケットなので、同時に利用することはできません。
また、往復割引が使える東京－西明石を往復する時でも、ぷらっとこだまを利用する場合は、往復分を購入してもそれ以上に安くはなりません。

ぷらっとこだまより安い往復チケットはある？

「ぷらっとこだま」と往復割引は併用することはできません。
そして、ぷらっとこだまには往復割引もありません。

では、ぷらっとこだまより安いチケットはあるのか？
「日帰りでの往復」「往復＋1泊する場合」の2つで、安いチケットを探してみました。

日帰りでの往復

「ぷらっとこだま」が使える東海道新幹線で日帰りするなら、安いのは日帰りツアーや「早割」のチケット。

日帰りでの料金を、東京－名古屋、東京－新大阪で比較してみます！

東京－名古屋を日帰りで往復するなら、「ぷらっとこだま」より「日帰りツアー」がお得です！
特に名古屋発の日帰りツアーは安く、往復で利用するのは「のぞみ」指定席。

また、2人以上での往復なら、「EXこだまファミリー早特3」も安いです。

東京－大阪を日帰りで往復するなら、「ぷらっとこだま」より「EXこだまファミリー早特3」がお得です！
ただし、「EXこだまファミリー早特3」は2人以上での利用が条件。

また、「のぞみ」で往復する日帰りツアーも安く、往復約1,000円の差額で、往復2時間以上時間を短縮することができます。

往復＋宿泊する場合

往復＋宿泊する場合、ぷらっとこだまも安いですが新幹線ホテルパックも安いです！

往復＋1泊での料金を、東京－名古屋、東京－新大阪で比較してみます！

東京－名古屋を往復＋宿泊するなら、新幹線パックもお得！
新幹線パックは往復とも「のぞみ」指定席が利用できます。

東京－大阪を往復＋宿泊するなら、「ぷらっとこだま」も安いですが、「EXこだまファミリー早特3」や新幹線パックもお得！
新幹線パックは往復とも「のぞみ」指定席が利用できます。

まとめ

ぷらっとこだまと往復割引の関係についてご紹介しました。

そして、ぷらっとこだまも安いが、日帰りツアーや新幹線パックも安いです！