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「ぷらっとこだま」での往復は本当に安いのか?料金を比較!

新幹線に格安に乗れる方法で、まず思いつくものの1つがJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」。
東海道新幹線(東京-新大阪間)の「こだま」限定で安く乗ることができます。

この「ぷらっとこだま」を使って新幹線で往復すると、本当に料金は格安なのか?
同じ区間で使える他の安いきっぷと料金を比較してみました。

まずは、その結果です。

point1人で「こだま」に乗るなら一番安い!

片道でも往復でも「こだま」に1人で乗るなら、料金は一番安いです。
ただし、往復&宿泊する場合を除きます。

 

point「ぷらっとこだま」より安い方法が2つ!

1つはエクスプレス予約・スマートEXの「早特」。
もう1つは新幹線ホテルパックです。
同じ「こだま」に乗るなら、新幹線ホテルパックの方が安いです。

新幹線ホテルパックで「のぞみ」に乗った方が安いこともあります。

 

往復&宿泊ならこちらの方が安いです!

 

新幹線ホテルパック

 

往復新幹線+宿泊を同時にネットすると合計料金は格安!
特に東海道・山陽新幹線はほとんどの区間で最低価格。
「こだま」に乗るなら「ぷらっとこだま」より安い!
前日の16時まで予約することができます。

 

詳しい料金比較の前に、まずは「ぷらっとこだま」についてご紹介。
その後、料金比較について詳しく。

そして、「ぷらっとこだま」のメリット・デメリットやルールを解説します。

「ぷらっとこだま」とは?

「こだま」に格安料金で乗れる「ぷらっとこだま」とはどのようなチケットなのか?
まとめて簡単にご紹介すると…

ぷらっとこだまのポイントのみ簡単に紹介!

  • 東海道新幹線(東京-新大阪)の「こだま」のみ利用可
  • 普通車指定席またはグリーン車を利用する片道チケット
  • 料金は安い!
  • 購入できるのはJR東海ツアーズでネット予約
  • ネット・店頭で前日まで購入可
  • 当日の購入は不可
  • 指定列車以外は利用不可
  • 途中降車不可
  • 予約後の変更は不可
  • 乗り遅れた場合はチケットは無効

「ぷらっとこだま」について簡単に把握するとこのような感じです。

では、早速、料金を比較しましょう!

「ぷらっとこだま」は安いのか?料金を比較

「ぷらっとこだま」の料金は本当に安いのか?
東京-名古屋、東京-新大阪、静岡-京都の3区間で、他の格安なきっぷと料金を比較!

料金の比較は、片道料金と「往復+1泊」の合計料金で比較します。
全て通常期の料金を使います。

1.東京-名古屋

東京-名古屋の片道料金は「のぞみ」11,300円、「ひかり・こだま」11,090円。
「ぷらっとこだま」の通常期料金は8,810円です。

しかし、エクスプレス予約・スマートEXには「早特きっぷ」があり格安です。
この区間で使えるのは「EXのぞみファミリー早特」が9,950円、「EX早特21ワイド」が9,800円、「EXこだまファミリー早特」は8,050円

「EXこだまファミリー早特」だけが「ぷらっとこだま」より安いです。
ところが、このきっぷは2名以上での購入が条件。
1人で「こだま」に乗る時には、「ぷらっとこだま」が安いです。

往復方法 片道料金 往復+1泊合計
こだま通常きっぷ 11,090円  29,080円
エクスプレス予約ひかり・こだま 10,670円  28,240円
EX早特21(のぞみ) 9,800円  26,500円
ぷらっとこだま 8,810円  24,520円
新幹線パック(のぞみ) 実質8,100円  23,100円
EXこだまファミリー早特 8,050円  23,000円
新幹線パック(こだま) 実質7,000円  20,900円

往復とも同じチケットを使い、1泊6,900円で宿泊した時の合計料金です。

片道料金だけを比較すると「ぷらっとこだま」を利用するのはお得です。
しかし、「往復+宿泊」で利用するなら、安いのは新幹線ホテルパック

「こだま」に乗ると格安ですが、往復とも「のぞみ」に乗っても「ぷらっとこだま」で往復するより安いです。

2.東京-新大阪

東京-新大阪の料金も比較してみましょう。
通常きっぷの料金は「のぞみ」14,720円、「ひかり・こだま」14,400円。
「ぷらっとこだま」の通常期料金は11,210です。

この区間でエクスプレス予約・スマートEXの早特で使えるのは同じく3つ。
「EXのぞみファミリー早特」が12,570円、「EX早特21」が12,370円、「EXこだまファミリー早特」は10,080円。

2名以上で利用する「EXこだまファミリー早特」のみ「ぷらっとこだま」より安いです。

では、同じように、往復+1泊(6,500円)の合計で比較してみましょう!

往復方法 片道料金 往復+1泊合計
こだま通常きっぷ 14,400円  35,300円
エクスプレス予約ひかり・こだま 13,910円  34,320円
EX早特21(のぞみ) 12,370円  31,240円
ぷらっとこだま 11,210円  28,920円
EXこだまファミリー早特 10,080円  26,660円
新幹線パック(のぞみ) 実質10,000円  26,500円
新幹線パック(こだま) 実質8,400円  23,300円

東京-大阪の場合、「のぞみ・こだま」とも、安いのは新幹線ホテルパック
宿泊するなら「ぷらっとこだま」より「のぞみ」新幹線パックの方が安いです。

3.静岡-京都

今度は「のぞみ」が停車しない静岡から京都へ行く料金を比較しましょう。

静岡-京都の普通車指定席料金は通常10,430円です。
「ぷらっとこだま」は通常期で8,290と安いです。

この区間で安いチケットを探してみると、エクスプレス予約は10,010円。
それよりも「EXこだまグリーン早特」が安く9,040円。
これ以外に安いチケットはありません。

同じように、往復+1泊(5,900円)の合計で比較します。

往復方法 片道料金 往復+1泊合計
こだま通常きっぷ 10,430円  26,760円
エクスプレス予約ひかり・こだま 10,010円  25,920円
EXこだまグリーン早特 9,040円  23,980円
ぷらっとこだま 8,290円  22,480円
新幹線パック(1人) 実質7,850円  21,600円
新幹線パック(2人) 実質6,750円  19,400円

往復「こだま」を利用するなら、「ぷらっとこだま」より新幹線ホテルパックが安いです。

料金比較のまとめ

新幹線料金を安くしようと思えば「ぷらっとこだま」は確かに有効です。
片道だけ利用しても料金は十分安くなります。

しかし、「のぞみ」が停車する駅の区間では、新幹線ホテルパックで「のぞみ」に乗った方がお得感があります
比較した通り、東京-名古屋・東京-新大阪なら「のぞみ」パックの方が安いです。

「ぷらっとこだま」の購入前には、必ず新幹線ホテルパックと料金を比較しましょう。
なお、「のぞみ」が停車しない静岡・浜松駅を利用する時、または名古屋-京都などの近距離区間はお得です。

ぷらっとこだまのメリット・デメリット

新幹線の安いチケットには、メリットもあれば必ずデメリットもあります。
次に「ぷらっとこだま」のメリット・デメリットを考えながら、併せて注意点もご紹介していきます。

メリットは?

料金が格安!グリーン車も安い

「ぷらっとこだま」のメリットと言えば、なんと言っても料金が安いこと。
宿泊する時には新幹線ホテルパックには勝てませんが、「こだま」の片道料金は間違いなく格安です。

特に「のぞみ」が停車しない静岡・浜松を利用する時にはお得です。

そして、グリーン車を利用する料金も安いです。
東京-名古屋は9,720円なので5,030円お得、東京-新大阪は12,470円なので6,800円お得です。

買い方はネット予約で簡単!

「ぷらっとこだま」は誰でも簡単に購入できるのもメリットでしょう。
チケットの買い方はネットで、購入は前日でもOKです。

「明日利用するチケットを買いたい」という時も、ネットで購入可能。
予約・購入したチケットは、チケットレス利用、または券売機で受取ります。

デメリットは?

安いチケットにはデメリットも多く、注意が必要です。

当日は購入不可

「ぷらっとこだま」のチケットは当日だけは購入することができません。
前日なら購入できますので、前日の店舗の受付時間内に買いに行きましょう。

区間が限定される

ぷらっとこだまの利用できる区間は全区間ではありません
利用できるのは、東京・品川・新横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・新大阪発着の一部区間のみ。この駅でも設定がない区間もあります。

それ以外の駅(小田原・熱海・新富士・三島・掛川・豊橋・三河安城・岐阜羽島・米原)発着の区間には設定はありません。

そして、「こだま」は各駅に停車しますが、途中の駅で降車することはできません。

指定列車以外は利用不可、変更も不可

「ぷらっとこだま」はチケットの購入時に、利用する列車・座席を指定します。
この指定した列車以外の列車に乗ることはできません。

そして、一度購入したチケットは変更することができません。

自由席であっても指定列車以外の列車には乗ることができませんので、変更が必要な場合は払戻しが必要です。
なお、出発10日前からは払戻手数料がかかりますので注意が必要です。

途中降車ができません

「こだま」は全ての駅に停車しますが、購入した「ぷらっとこだま」のチケットでは途中降車することはできません。

例えば、東京-豊橋の通常きっぷ料金は9,100円です。
これよりも東京-名古屋の「ぷらっとこだま」料金の方が安く8,500円。
もし途中降車ができるなら「ぷらっとこだま」の方がお得です。

しかし、途中降車ができないので、名古屋までのチケットは購入できません。
途中降車すると、東京からの通常きっぷ料金が別途必要なので、もし「ぷらっとこだま」を使いたいのであれば、東京-浜松間の分を購入し、浜松からは在来線を利用すると安いです。

乗り遅れるとチケットは無効

「ぷらっとこだま」のチケットは指定した列車以外には乗れません。
そして、乗り遅れた場合でも、他の列車に乗ることはできません。

しかがって、乗り遅れた場合はチケットは完全に無効。
改めて乗車する区間の乗車券・特急券を別途購入しなければなりません。

 

「ぷらっとこだま」についてさらに詳しく

「ぷらっとこだま」と他のきっぷの料金を3つの区間で比較しました。
そして、メリット・デメリットをご紹介しました。

しかし、これで「ぷらっとこだま」の全てがわかったわけではありません。
もう少しいろいろな観点からご紹介したいと思います。

学割との併用はできる?どちらが安い?

「ぷらっとこだま」は乗車券と特急券が一体になったチケットです。
乗車券のみが割引になる学割と併用することはできません。

学生の方であれば、ぷらっとこだまと学割のどちらかを選択しなければなりません。
では、ぷらっとこだまと学割ではどちらが安いのか?

区間 学割 ぷらっとこだま
東京-静岡 5,780円 5,400円
新横浜-名古屋 9,490円 8,810円
東京-京都 12,170円 10,790円
名古屋-新大阪 5,780円 4,990円

通常期で4つの区間で比較しましたが、安いのはぷらっとこだま
ただし、学割の場合は、この料金で「ひかり」にも乗ることができます。

エクスプレス予約・スマートEXとはどちらが安い?

「早特」以外の通常予約なら、ぷらっとこだまの方が安いです。

スマートEXは200円しか安くなりませんので、安いのはぷらっとこだま。
エクスプレス予約は通常予約料金は安いですが、ぷらっとこだまが安いです。

なお、エクスプレス予約・スマートEXの早特の中でも、ぷらっとこだまより安いのは「EXこだまファミリー早特」のみ

ただし、この「EXこだまファミリー早特」の設定区間も限られ、東京・品川・新横浜-名古屋・京都・新大阪、名古屋-京都・新大阪の「のぞみ」が停車する駅の区間にしか設定はありません。

年末年始・GW・お盆にも使える?

ぷらっとこだまは年末年始・GW・お盆でも利用することができます。
しかし、料金は「最繁忙期」の料金へと変わり、通常期よりアップします。

通常期の料金は学割やエクスプレス予約と比べても安いです。
繁忙期の料金もぷらっとこだまが安いですが、それほど差はありません。

学割やエクスプレス予約は年末年始・GW・お盆でも利用できるので、もし「のぞみ・ひかり」の停車駅間で利用するなら、「のぞみ・ひかり」の方が賢明かもしれません。

年末年始・GW・お盆はJR・新幹線で使えない格安切符に注意!

ぷらっとこだまの空席状況を確認するには?

新幹線の空席状況を確認する方法は、こちらのページでもご紹介していますが、いくつかの方法があります。

しかし、それとは別に、下記ページから列車ごとにぷらっとこだまの空席を確認することができます。

参考ぷらっとこだま空席照会

ディズニー・USJ旅行で使うのはお得?

他の方法に比べて料金が安い区間なら、ディズニー・USJ旅行で使ってもお得でしょう。
例えば、静岡からディズニーへ、名古屋からUSJなどはお得です。

ただし、その他の区間で1泊・2泊のディズニー・USJ旅行に行くなら、ぷらっとこだまよりも新幹線ホテルパックの方がお得です。

例えば、名古屋からディズニーへ往復「ぷらっとこだま」を利用し、1泊13,800円のホテルに泊まると、往復+1泊の合計は1人31,240円です。(東京-舞浜片道220円加算済)

これと同じホテルに泊まる新幹線パックの料金は1人30,000円。
しかも、往復で利用する列車は「のぞみ」で、ぷらっとこだまより安いです。
(「こだま」利用なら1人22,800円。)

このような場合、ぷらっとこだまを利用する理由はありません。

 

往復&宿泊ならこちらの方が安いです!

 

新幹線ホテルパック

 

往復新幹線+宿泊を同時にネットすると合計料金は格安!
特に東海道・山陽新幹線はほとんどの区間で最低価格。
「こだま」に乗るなら「ぷらっとこだま」より安い!
3日前まで予約することができます。