新幹線で片道601キロ以上の区間を往復する時に使える「往復割引」。
当日にチケットを購入しても、条件を満たしていれば適用されます。
この往復割引は、「年末年始・GW・お盆にも利用できるのか?」
また、「繁忙期や最繁忙期には、料金はどのように変わるのか?」
ここでは、年末年始・GW・お盆や繁忙期の往復割引料金についてご紹介します!
目次
往復割引は年末年始・GW・お盆や繁忙期にも使える?
まず、JR・新幹線で使える往復割引は、条件を満たせば乗車券が1割引になります。
参考:JR東日本「往復割引乗車券」
割引になるのは乗車券で、乗車券の料金は年間通して変わりません。
繁忙期でも年末年始・GW・お盆でも乗車券の料金は変わらず、乗車券のみが安くなる往復割引も、他の時期と同じように利用可能です。
新幹線・JR【往復割引】を解説!距離・料金の調べ方・買い方もわかる!
しかし、乗車券の料金は変わりませんが、新幹線に乗る時に必要な特急券部分については料金が変わります。
シーズン別の指定席特急料金とは?
JRには、通常期の他に最繁忙期・繁忙期・閑散期という時期があります。
この時期によって、新幹線の指定席料金が変わります。
(具体的な日付も、以下のページで確認することができます。)
参考:JR西日本「シーズン別の指定席特急料金」
利用する新幹線の路線によって、時期は異なりますが、閑散期は通常期の-200円。
最繁忙期は+400円、繁忙期は+200円です。
この増減がないのは、北海道の在来線のみで、新幹線は全路線が対象。
このシーズンごとに、特急券部分の料金が変わります。
繁忙期・最繁忙期の料金はどう変わる?
では、年末年始・GW・お盆の前後など、繁忙期・最繁忙期にはどのように料金が変わるのか?
指定席・グリーン車
新幹線の指定席・グリーン車の料金は、時期によって変わります。
料金が変わるのは、指定席の特急券部分で、往復割引で割引になる乗車券の料金は変わりません。
指定席・グリーン車の料金は、最繁忙期は+400円、繁忙期は+200円、閑散期は-200円。
新幹線のみ利用する場合、指定席・グリーン車の料金はこのように増減があります。
自由席
自由席の料金は、年間通して変わりません。
乗車券料金も変わりませんが、特急券料金も自由席の場合は変わりません。
通常期でも閑散期でも、年末年始やお盆でも、自由席の料金は他の時期と同じです。
往復割引を利用すれば、乗車券料金が安くなります。
そして、往復割引を利用しても、自由席は他の時期と料金は変わりません。
年末年始・GW・お盆や繁忙期など実際の指定席料金は?
普通車指定席の新幹線料金は、時期によって変わります。
往復割引を利用しても、指定席の料金は時期によって違います。
では、最繁忙期・繁忙期では、往復割引利用時の指定席料金はどのように変わるのか?
実際の料金を一覧でご紹介しましょう。
区間 | 通常期 | 繁忙期 | 最繁忙期 |
---|---|---|---|
東京-岡山 | 16,700円 | 16,900円 | 17,100円 |
東京-広島 | 18,570円 | 18,770円 | 18,970円 |
名古屋-博多 | 18,370円 | 18,570円 | 18,770円 |
新大阪-博多 | 15,040円 | 15,240円 | 15,440円 |
東京-新青森 | 16,630円 | 16,830円 | 17,030円 |
東京-秋田 | 17,010円 | 17,210円 | 17,410円 |
このように、往復割引利用時の料金も、指定席は繁忙期・最繁忙期は高くなります。
繁忙期は早割とどちらが安い?
最繁忙期の日程は、年末年始・GW・お盆です。
ところが、繁忙期の日程は、年末年始・GW・お盆以外にも多く設定されています。
年末年始等の最繁忙期には、ほとんどの早割は設定除外日で使えません。
しかし、それ以外の土日や三連休などの繁忙期は、早割も利用が可能です。
では、片道+200円の繁忙期では、往復割引と早割ではどちらが安いのか?
区間 | 繁忙期の往復割引 | 早割 |
---|---|---|
東京-岡山 | 16,900円 | 13,900円(EX早特21ワイド) 14,670円(EX早特7平日) |
東京-広島 | 18,770円 | 15,000円(EX早特21ワイド) 16,190円(EX早特7平日) |
名古屋-博多 | 18,570円 | 14,100円(EX早特21ワイド) 14,460円(EX早特7平日) |
新大阪-博多 | 15,240円 | 13,100円(スーパー早特きっぷ) 13,140円(EX早特7平日) |
東京-新青森 | 16,830円 | 13,090円(トクだ値14) 16,590円(トクだ値1) |
東京-秋田 | 17,210円 | 12,460円(トクだ値14) 16,910円(トクだ値1) |
繁忙期に往復割引を使うよりも、基本的に早割の方が安いです。
「トクだ値1」はわずかな差額ですが、それ以外は早割の方がお得でしょう!
なお、新幹線で往復+宿泊するなら、早割よりも新幹線パックの方が安いことが多いです!
まとめ
- 新幹線の往復割引は、年末年始・GW・お盆も利用可能。
- 往復割引を使っても、指定席・グリーン車の料金は時期による増減がある。
- 閑散期は通常期の-200円、最繁忙期は+400円、繁忙期は+200円。
- 繁忙期も往復割引より早割が安い。
- 往復+宿泊なら、新幹線パックはさらに安い。