山陽・九州新幹線の新大阪-鹿児島中央間を運行する「みずほ」「さくら」。
九州新幹線区間のみを運行する「つばめ」とは違い、山陽新幹線の区間でも利用することができます。
この「みずほ・さくら」に格安に乗る方法を全て解説!
どれかの方法を利用すれば、「みずほ・さくら」の料金は必ず安くなります。
往復新幹線とホテルの同時予約で料金は格安!
往復・宿泊の合計料金は他の格安きっぷよりも安いです。
新幹線チケットは、自宅・コンビニなど指定場所での受取りが可能。
「駅受取」なら、前日の16時まで予約することができます。
目次
みずほ・さくらに格安に乗る方法
山陽・九州新幹線の「みずほ・さくら」に格安に乗る方法をご紹介します。
「さくら」を選択する
山陽新幹線を含む場合、「みずほ」と「さくら」では通常きっぷの料金が違います。
「みずほ」の方が高く、「さくら」に乗った方が若干安いです。(自由席以外)
普通車指定席の料金は…
新大阪-鹿児島中央なら「みずほ」23,050円、「さくら」22,310円。
広島-熊本なら「みずほ」14,110円、「さくら」13,580円。
エクスプレス予約・スマートEX
山陽新幹線の区間に限りますが、エクスプレス予約・スマートEXを利用して「みずほ・さくら」に安く乗ることができます。
しかし、エクスプレス予約・スマートEXで「みずほ・さくら」が予約できるのは、通常予約と往復割引のみ。さらに安い「早特」は「のぞみ」に限定されるので、安く乗ることができません。
e5489
JR西日本のネット予約「e5489」で「みずほ・さくら」に安く乗ることができます。
まず、最初にチェックしておきたいのは「スーパー早特きっぷ」。
e5489からJ-WESTネット会員になれば購入することができます。
購入できるのはネットのみで、出発の14日前まで。
新大阪・新神戸-小倉・博多・熊本・鹿児島中央の他、長崎・佐世保・大分と、岡山・広島-熊本・鹿児島中央での往復で利用可。
そして、決済にJ-WESTカードを利用するJ-WESTカード会員なら、特急券料金が安い「eきっぷ」を利用すると「みずほ・さくら」にも安く乗ることができます。
料金は、新大阪-博多なら、「みずほ」通常料金16,020円が「eきっぷ」で15,820円、「スーパー早特きっぷ」なら13,100円になります。
JR九州インターネット列車予約
JR九州の「JR九州インターネット列車予約」でも新幹線料金は安くなります。
まず、会員登録をすると、九州新幹線が安くなる「九州ネットきっぷ」や「九州ネット早特7(博多ー熊本のみ/価格変動制)」などを利用することができます。
そして「e5489」と同じく、山陽新幹線でも使える「スーパー早特きっぷ」も購入可。
さらに、決済にJQカードを利用するJQカード会員なら、「eきっぷ」「e早特」などの格安な特急券を購入することもできます。
駅で購入する格安きっぷ
JR九州では多くの割引きっぷを駅の窓口等で販売しています。
この中に「みずほ・さくら」で使える割引きっぷも多いです。
例えば、「京都・大阪・神戸往復割引きっぷ」などは「みずほ・さくら」の普通車指定席を利用することができます。
JR九州インターネット列車予約で購入するネット限定のきっぷと、駅で購入する割引きっぷは「JR九州の割引きっぷ一覧ページ」で確認することができます。
回数券・金券ショップの格安チケット
九州新幹線は自由席のみ回数券を購入することもできます。
九州新幹線の「九州新幹線2枚きっぷ」は2枚1セットでの販売で、利用するのは自由席が基本です。(料金追加で指定席・グリーン車利用可)
そして、山陽新幹線の回数券は年末年始・GW・お盆などには利用できませんが、「九州新幹線2枚きっぷ」は通年利用可。
学割・往復割引
片道101キロ以上の区間なら、学生は学割を利用することができます。
片道601キロ以上の区間なら、往復乗車券の同時購入で往復割引になります。
割引になるのはいずれも乗車券で、学割は1割引、往復割引は2割引。
学生は601キロ以上の区間で同時に利用することができます。
例えば、新大阪-熊本の「さくら」普通車指定席料金は通常18,880円。
往復割引を利用すると片道料金は17,790円、学割なら16,700円。
往復割引と学割を同時に使うと、片道料金は15,830円になります。
そして、JQカード会員なら「eきっぷ」「e早特」で特急券も安くなります。
学割・往復割引と「eきっぷ」を使うと、新大阪-熊本は片道14,030円、「e早特」を使うと片道料金は13,120円になります。
新幹線ホテルパック
行き先で宿泊する新幹線旅行なら、新幹線ホテルパックを利用することができます。
往復新幹線とホテルを同時にネット予約すると、その合計料金は格安!
山陽・九州新幹線区間なら「みずほ・さくら」の利用も可能です。
ただし、山陽新幹線区間は「みずほ・さくら」よりも「のぞみ」を利用した方が安いことが多いです。
同じ区間を往復&宿泊する場合、「のぞみ」に乗る新幹線ホテルパックを利用すると、大半の区間で実際の新幹線料金は最安値になります。
【参考】みずほ・さくらの早割(まとめ)
「みずほ・さくら」にもいろいろな早割があります。
ご紹介した中にもバラバラに出てきたので、まとめてご紹介しましょう。
「みずほ・さくら」の早割きっぷ購入方法は、「e5489」「JR九州インターネット列車予約」「駅の窓口」の3通り。ここで購入できる早割は?
「スーパー早特きっぷ」→14日前までに購入。普通車指定席のみ。
「九州ネット早特7」→九州新幹線のみ。博多-熊本のみ。価格変動制
「e早特」→JQカード会員限定。3日前までに購入する特急券。
「スーパー早特21」→21日前までの購入で、大阪・神戸行きが格安。
繰り返しになりますが、エクスプレス予約・スマートEXの早割では「みずほ・さくら」には乗れません。
みずほ・さくらに最安値で乗るには?
「みずほ」「さくら」にはいろいろな方法で格安に乗ることができます。
では、その中でどの方法が最も安いのか?
新神戸-博多・鹿児島中央-岡山の2区間で実際の料金を比較!
料金は片道料金と「往復+宿泊」の合計料金で比較します。
【例】新神戸-博多
新神戸-博多の普通車指定席料金は「みずほ」15,690円、「さくら」14,950円。
「eきっぷ」を利用すると、片道料金はみずほ15,490円、さくら14,770円。
「スーパー早特きっぷ」なら片道13,100円です。
そして、1泊6,700円で宿泊した時の「往復&宿泊」の合計料金は?
往復方法 | 片道料金 | 往復+1泊合計 |
---|---|---|
みずほ通常料金 | 15,690円 | 38,080円 |
eきっぷ みずほ | 15,490円 | 37,680円 |
新幹線パック(みずほ) | セットに含む | 30,700円 |
スーパー早特きっぷ | 13,100円 | 32,900円 |
新幹線パック(のぞみ) | セットに含む | 26,100円 |
新神戸-博多で片道料金が最も安いのは「スーパー早特きっぷ」。
しかし、往復+宿泊の合計料金が安いのは「のぞみ」を利用する新幹線ホテルパック。
(新幹線ホテルパックでは「みずほ・さくら」の方が料金がアップします。)
なお、この新幹線パックは2人以上で利用すると安く、「みずほ・さくら」利用で1人28,300円ですが、「のぞみ」利用なら1人21,700円まで安くなります。この時の片道料金は実質7,500円です。
【例】鹿児島中央-岡山
鹿児島中央-岡山の通常料金は、「みずほ」21,500円、「さくら」20,760円。
往復割引を利用すると、片道料金は「みずほ」20,380円、「さくら」19,640円。
そして、1人1泊7,000円で宿泊した時の往復+1泊料金の合計は…
往復方法 | 片道料金 | 往復+1泊合計 |
---|---|---|
みずほ通常料金 | 21,500円 | 50,000円 |
往復割引(さくら) | 19,640円 | 46,280円 |
eきっぷ みずほ | 21,160円 | 49,320円 |
eきっぷ+往復割引 さくら | 18,210円 | 43,420円 |
スーパー早特きっぷ | 18,170円 | 43,340円 |
新幹線パック(2人) | セットに含む | 34,700円 |
鹿児島中央-岡山でも、片道料金が最も安いのは「スーパー早特きっぷ」。
そして、「みずほ・さくら」に乗った時の「往復+1泊」料金が安いのも「スーパー早特きっぷ」です。
ただし、「みずほ・さくら」で往復+宿泊するなら、安いのは新幹線ホテルパック。
2人以上で利用するなら、新幹線パックの方が安いです!
「みずほ・さくら」の料金が格安になるのは?
- 設定がある区間なら最も安いのは「スーパー早特きっぷ」。
- 「スーパー早特きっぷ」が購入できなかった場合、安いのは新幹線ホテルパック。
- 往復+宿泊するなら、スーパー早特きっぷより新幹線ホテルパックが安い。
往復新幹線とホテルの同時ネット予約が可能。
宿泊するなら九州新幹線も九州・山陽新幹線もお得!
新幹線の選択肢も多いので便利です。
新幹線チケットを「駅受取」すれば、前日の16時まで予約可能です!
グリーン車の料金も安くなる?
「みずほ・さくら」で利用されているN700系の新幹線にもグリーン車があります。
このグリーン車の料金も、普通車指定席と同じように安くはなりますが、使える方法がもう少し限定されます。
グリーン車で使えるものと使えないものに分けてご紹介しましょう!
グリーン車も安くなる方法は?
まず、「さくら」を選択すればグリーン車も「みずほ」より安いです。
そして、乗車券・特急券のどちらかが安くなる方法はグリーン車でも使えます。
例えば、乗車券が安くなる往復割引は、どの車両でも区間が同じなら割引額は同じ。
特急券が安くなる「eきっぷ」のグリーン車で利用することができます。
エクスプレス予約・スマートEXもグリーン車料金は安くなります。
しかし、「みずほ・さくら」より「早特」で「のぞみ」に乗った方が安いです。
また、新幹線ホテルパックでもグリーン車料金は安くすることができます。
グリーン車で使えないものは?
まず、駅で販売されている格安なきっぷは、普通車指定席の利用が基本。
グリーン車用のきっぷはほとんどありません。
そして、ネット限定の割引きっぷもほとんどは使えません。
また、エクスプレス予約・スマートEXを利用することはできますが、「みずほ・さくら」のグリーン車には早特を使って安く乗ることはできません。
自由席の料金は安くなる?
「みずほ・さくら」の自由席が安くなる方法は限定されてしまいます。
自由席で使えるのは、往復割引・学割・eきっぷ・九州新幹線2枚きっぷなどの一部。
また、スマートEXを利用すると、自由席料金は通常きっぷと同額です。
子連れの家族旅行で自由席はお得?
8両編成の「みずほ・さくら」の内、3両は自由席です。
この自由席には、乳幼児は無料で乗ることができます。
幼児を含む子連れの家族旅行の場合、自由席に乗った方が得なのか?
実際の料金で比較してみましょう。
例えば、新神戸から熊本まで大人2人と幼児1人の3人家族で往復する場合、自由席なら幼児は無料なので、かかるのは大人2人分の自由席料金のみ。
新神戸-熊本の自由席料金は片道1人18,020円、往復割引でも16,960円。
往復割引で自由席に乗って往復すると、大人2人の往復料金は67,840円。
そして、1泊1人6,400円のホテルで宿泊すると、宿泊費は3人で19,200円。
家族旅行費用は3人で87,040円かかります。
ところが、これを新幹線ホテルパックで予約すると、3人分の合計は72,600円。
しかも、往復に利用するのは自由席ではなく「みずほ・さくら」の普通車指定席。
幼児の座席を指定席で1席確保しても、自由席に乗るより安くなるということもあります。
「みずほ」「さくら」の違いは?
まず、九州新幹線には「みずほ」「さくら」「つばめ」という3つの列車があります。
この内、「つばめ」だけが九州新幹線のみの運行で各駅に停車。
「みずほ」「さくら」は九州・山陽新幹線を運行します。
では、この「みずほ」と「さくら」は何が違うのか?
この2つの違いをご紹介しましょう。
停車駅の違い
「みずほ」が停車する駅は、新大阪・新神戸・岡山・広島・小倉・博多・熊本・鹿児島中央の8駅。
これ以外に姫路に停車することもあります。
そして、「さくら」が停車するのは、この8駅と姫路・福山・徳山・新山口・新鳥栖・久留米・新八代・新水俣・出水・川内などの駅。
東海道・山陽新幹線に置換えると、「みずほ」は「のぞみ」、「さくら」は「ひかり」のイメージでしょう。
所要時間の違い
停車駅によって、当然、所要時間も変わります。
新大阪-博多は、「みずほ」約2時間30分、「さくら」約2時間33分。
新大阪-熊本は、「みずほ」約3時間、「さくら」3時間20分。
新大阪-鹿児島中央は、「みずほ」約3時間45分、「さくら」約4時間20分。
「さくら」は山陽新幹線ではそれほど停車駅も多くないため、「みずほ」との所要時間はほとんど変わりません。
料金の違い
普通車指定席・グリーン車の料金は「みずほ」より「さくら」が安いです。
山陽新幹線なら「みずほ」と「のぞみ」は同額、「ひかり・こだま」と「さくら」は同額です。
ただし、学割・往復割引など一部を除く多くのの格安きっぷは「みずほ・さくら」のどちらを利用しても料金は変わりません。
なお、シニア割引の一つ「ジパング倶楽部」では「さくら」は割引になりますが、「みずほ」には乗ることができません。このような違いもあります。
このページでは「みずほ・さくら」に格安に乗る方法をご紹介しました。
普通車指定席の場合、片道料金は「早割」を使うと料金は安くなります。
そして、往復&宿泊で比較すると、「みずほ・さくら」ではなく「のぞみ」の新幹線ホテルパックが安いことがわかりました。
特に九州新幹線に安く乗れる方法は多いので、いろいろな方法で料金を比較してみましょう!