東海道・山陽新幹線の各駅停車列車「こだま」。
全列車が各駅に停車するため、「のぞみ」や「ひかり」より時間がかかりますが、「こだま」にもいくつかのメリットもあります。
ここでは、「こだま」で利用できる格安な方法、そして、格安きっぷの注意点、「こだま」を利用するメリット・デメリットをご紹介します。
新幹線で往復+宿泊するなら「こだま」利用もこれが格安!
区間によっては「ぷらっとこだま」より、これで「のぞみ」に乗った方が安いです!
新幹線チケットは「駅受取」すれば、当日の出発6時間前まで予約可能です!
※特に、往復「こだま」を利用するパックは抜群に安いです!
この新幹線パックは、全国旅行支援・Go To トラベルの割引対象です!
新幹線とホテルの両方が割引になるので、別で予約するよりお得です。
目次
「こだま」に格安に乗る方法一覧
「こだま」に格安に乗れるいくつかの方法をご紹介します。
それぞれ利用できる区間は違いますし、それぞれの方法に注意点があります。
必ず購入前に確認してから利用しましょう!
回数券
回数券を利用すると「こだま」に格安に乗ることができます。
「こだま」で使ってお得な回数券は2つあり、1つは自由席用の回数券。
もう1つは「こだま号専用グリーン車回数券」(東海道新幹線のみで4枚1セット)です。
この2つの回数券は主に「のぞみ」が停車しない駅の区間での設定で、通常料金より安いのはもちろん、スマートEXやエクスプレス予約の料金と比べてもお得感があります。
もちろん、指定席用回数券でも「こだま」の料金は安くなります。
しかし、東京-名古屋・京都・新大阪など「のぞみ・ひかり」の停車駅区間なら、同じ料金で「のぞみ・ひかり」に乗れるので、「こだま」を利用する必要はありません。
・年末年始・GW・お盆には利用できません
参考ページ新幹線の回数券ってお得?回数券のルールと料金を解説
金券ショップの格安チケット
金券ショップへ行くと、「新幹線格安チケット」を購入することができます。
もちろん、通常料金よりは安くなりますが、このほとんどは回数券。
料金も回数券とほぼ同じで、販売区間も基本的には回数券と同じ。
・クレジットカードは利用不可
・返品・交換不可
参考ページ新幹線格安チケットを金券ショップで買う※料金は本当に安い?
ぷらっとこだま
JR東海ツアーズの企画商品「ぷらっとこだま」。
東海道新幹線の東京・品川・新横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・新大阪発の一部の区間で利用することができ、普通車指定席・グリーン車のチケットがあります。
通常期と繁忙期で料金が違い、当然、繁忙期の料金はアップします。
全てチケットに1ドリンク引換券がついてくるのもうれしい特典。
購入はネットなら5日前まで、旅行会社の店舗なら前日まで。
普通車とグリーン車の差額は小さいので、グリーン車の利用はお得です。
・乗り遅れた場合、チケットは無効
・子供料金が高い!
参考ページ「ぷらっとこだま」での往復は本当に安いのか?料金を比較!
こだま指定席きっぷ
インターネットで予約するe5489専用の片道きっぷ「こだま指定席きっぷ」。
山陽新幹線の比較的距離の短い区間での利用ができ、設定区間は多いです。
子供料金は一律1,500円とお得。
ネットで前日まで購入可能で、有効期間は1日のみ。
片道きっぷですが、当然、往復分を購入することもできます。
・子どものみでの購入は不可
・ネット限定なので、駅では購入できません
こだまスーパー早特きっぷ
山陽新幹線の新大阪・新神戸~小倉・博多で利用できる「こだまスーパー早特きっぷ」。
e5489からのネット予約限定で、14日前までの購入が必要です。
料金は片道8,660円と格安で、「こだま」普通車指定席のみ利用可能です。
・ネット限定なので、駅では購入できません
バリ得こだま
山陽新幹線の新大阪・新神戸・西明石・姫路~小倉・博多で利用できる「バリ得こだま」。
ネットで3日前まで予約・購入すると、チケットは自宅に郵送で届きます。
「こだま」と一部の「ひかり」に乗ることができ、料金は片道7,000円台。
「ひかり」のグリーン車には500円の差額で乗ることができてお得!
「ぷらっとこだま」のように、駅で使えるクーポンも。
・年末年始等は「こだまスーパー早特きっぷ」の方が安い
参考ページ「バリ得こだま」は山陽新幹線がお得!料金・区間・購入方法は?
エクスプレス予約・スマートEX
東海道・山陽新幹線の予約ができるエクスプレス予約・スマートEX。
その中の早特きっぷに「こだま」限定のきっぷがあります。
「EXこだまファミリー早特」は2人以上の利用が条件で、東海道新幹線の「のぞみ」停車駅区間で利用可。
「EXこだまグリーン早特」は東海道新幹線の各区間で利用することができます。
いずれも、3日前までの購入が必要で、山陽新幹線区間には設定はありません。
・EXこだまファミリー早特は2人以上のみ
・エクスプレス予約の利用には年会費1,100円が必要
参考ページエクスプレス予約は本当にお得か?料金を他のきっぷと比較!
参考ページスマートEXで新幹線の予約前に※お得な活用法と注意点を解説!
「こだま」の料金は本当に格安なのか?
ご紹介した通り、「こだま」にはいくつか格安に乗れる方法があります。
特に「ぷらっとこだま」「バリ得こだま」とエクスプレス予約・スマートEXの早特商品の料金は格安です。
しかし、「こだま」を利用しても、一番安くなるとは限りません。
実際の例を挙げてご紹介しましょう。
【例】東京-大阪で料金を比較!
例えば、1人で東京-新大阪を移動する時、「EXこだまファミリー早特(10,080円)」は使えませんので、最も安いのは「ぷらっとこだま」の片道10,700円です。
東京-大阪は「こだま」で移動すると片道4時間。
これで往復するのは少し辛いので、大阪駅周辺で1泊6,500円で宿泊します。
すると、「ぷらっとこだま」での往復+1泊の料金は27,900円です。
ところが、ぷらっとこだまやエクスプレス予約・スマートEXで乗れるのは新幹線の区間のみなので、新大阪~大阪間は別途片道160円の追加が必要です。
すると、往復+1泊で28,220円かかります。
これに対して、同じホテルで宿泊する新幹線ホテルパックを探してみると、往復+1泊の合計料金は1人26,500円。
差額は1,720円で、このパックの往復に利用するのは「のぞみ」。
「ぷらっとこだま」で「こだま」の乗るより「のぞみ」に乗った方が安いです。
「のぞみ」なら東京-新大阪間は2時間30分で移動することができます。
いろいろな方法で料金が安くなる「こだま」。
近距離なら料金も安く利用しやすいのでおすすめです。
しかし、全ての駅に停車するため、長距離ではかなり時間がかかります。
しかも、「のぞみ」「ひかり」もいろいろ格安な方法がありますので、所要時間と料金を両方比較しながらチケットを購入しましょう。
往復新幹線+宿泊予約なら、「こだま」利用もこちらが格安!
当日の出発6時間前まで予約でき、ネット予約した新幹線チケットは駅の券売機で受取り。
特に、東海道・山陽新幹線は料金が安いのでおすすめです!
この新幹線パックは、全国旅行支援・Go To トラベルの割引対象です!
新幹線とホテルの両方が割引になるので、別で予約するよりお得です。
新幹線「こだま」を利用するメリット・デメリット
では、「こだま」を利用するメリットを確認してみましょう。
移動時間はかかりますが、特に料金的なメリットは大きいです。
「のぞみ」「ひかり」より空いている
各駅停車のこだまは、「のぞみ」や「ひかり」より空いていることが多いです。
帰省ラッシュなどの混雑する時期を除けば、それほど座席確保の心配もありません。
「のぞみ」「ひかり」より自由席が多く、空いていればけっこうゆったり座れることも。
近距離におすすめ
例えば、名古屋~新大阪間は、のぞみで約50~55分ですが、こだまでも約65分程度。
この区間では、のぞみも停車する京都以外には、岐阜羽島と米原に停車するだけ。
近距離なら所要時間はそれほど大きく変わりません。
また、こだまは自由席の数が多いため1人や2人なら座席の確保も困難ではありません。
そして、近距離なら空いている「こだま自由席」を利用すれば、「のぞみ」を利用するよりも料金を安くすることができます。
格安に乗れる方法が多い
東海道新幹線で有名な「ぷらっとこだま」や、山陽新幹線の「バリ得こだま」など、のぞみやひかりよりも安く乗れる方法が多いのがメリット。
もちろん区間によりますが、東海道・山陽新幹線のいろいろな区間で格安なきっぷが販売されていますので、近距離なら時間に大差がなく、料金だけ安くすることも可能です。
「こだま」のデメリットは?
「こだま」を利用するデメリットは?
時間がかかる
東京-名古屋なら「のぞみ」約1時間40分、「こだま」なら約2時間50分。
東京-新大阪なら「のぞみ」約2時間30分、「こだま」なら約4時間。
東海道新幹線「のぞみ」停車駅は東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪のみ。
それに対して、「こだま」は各駅に停車し「のぞみ・ひかり」の通過を待つため時間がかかります。
列車の本数が少ない
「のぞみ」の本数は多いですが、「こだま」の本数は少ないです。
東京-名古屋なら1時間に2本ありますが、東京-新大阪は1時間に1本のみです。
直通で移動できないことも
「こだま」は東海道新幹線の東京-新大阪間と、山陽新幹線の新大阪-博多間は別の列車での運行なので、「のぞみ」のように東京-博多間は直通では移動できません。
例えば、「こだま」に限定して名古屋から広島へ行こうと思えば、新大阪で別の新大阪発の「こだま」に乗り換える必要があります。
以上、メリット・デメリットを確認しました。
長距離区間には向いていませんが、短い距離の区間ならお得に乗ることもできます!