「初めて新幹線の切符を自分で買う方」
「久しぶりに自分で新幹線の切符を購入する方」
へ、新幹線の切符の基本的な仕組みについて解説をしていきます。
なお、同じ区間の「往復+宿泊」で新幹線を利用される方は、金券ショップの格安チケットや割引きっぷを利用するよりも、これを利用するのがお得です!
往復新幹線と宿泊を同時に予約すると合計料金が格安。
ほとんどの区間で最低価格で新幹線に乗ることができます。
予約したチケットは自宅に届き、そのまま改札を通るだけ!
往復分の新幹線チケット(乗車券+指定席特急券)を手配して送ってくれるので、きっぷ購入の心配も不要です。
目次
新幹線料金(乗車券・特急券)の仕組み
まず、新幹線は「乗車券」「特急券」の2つの切符がそろって初めて乗ることができます。
乗車券だけ持っていても、特急券だけ持っていても新幹線に乗ることはできません。
これが新幹線の切符の基本で、指定席・グリーン車・自由席のどの車両に乗る時でも、乗車券と特急券の両方を購入しなければなりません。
一部の割引切符は、乗車券と特急券がセットになっているものもありますが、これらについては後ほど解説します。
では、新幹線の乗車券と特急券、それぞれについて解説していきましょう。
乗車券とは?
乗車券とはJRで決まっている「運賃」のことで、距離によって料金が違います。
JRのどんな路線に乗るにも、この乗車券が必ず必要で、駅の改札を通る時は必ず乗車券を通さなければなりません。
運賃自体はどの列車を使っても同じで、例えば、東京から名古屋まで在来線を乗り継いで行っても、新幹線で指定席・自由席・グリーン車のどの座席に乗っても乗車券は同じ料金です。
特急券とは?
特急券とは、特急や新幹線に乗る時の特別料金で、乗車券とは別に必要です。
(券売機や駅の窓口で同時に購入することができます)
この特急券は、新幹線でも座席や列車で料金が違い、自由席の方が指定席より安いです。
グリーン車・グランクラスは、グリーン車料金・グランクラス料金がかかります。
また、指定席・グリーン車などの料金は列車によっても違います。
例えば、東海道・山陽新幹線なら「のぞみ」は「ひかり・こだま」よりも高く、九州・山陽新幹線なら「みずほ」は「さくら」より高いです。
乗車券・特急券の使い方は?
新幹線の改札を通る時は、特急券と乗車券を2枚重ねて通る必要があります。
この乗車券と特急券は、新幹線から在来線に乗り継ぐ場合、改札には2枚重ねて通しますが、在来線への乗り換え時には、特急券は回収され乗車券だけが改札から出てきます。
この時、在来線の特急に乗り換える方で、特急券をすでに持っている場合、在来線の特急券は新幹線の改札では関係ありませんので、在来線に乗る時に持っていればOKです。
このように、新幹線や特急に乗る時には、2種類の切符が必要です。
しかし、きっぷの購入方法や種類によっては、乗車券・特急券が一体になっているものもあります。
(例外)一体型きっぷ
駅や旅行会社の窓口、券売機で購入するきっぷの場合、乗車券・特急券の2枚が基本です。
ところが、一部のお得なきっぷや新幹線ネット予約サービスで予約したチケット、「ぷらっとこだま」のチケットなど、2枚ではなく1枚で乗車券・特急券がセットになっていることがあります。
このような場合、当然、改札に通すチケットは1枚のみ。
ただし、ほとんどの場合、新幹線区間しか利用できませんので、「東京都区内~名古屋市内」などという記載がない場合、新幹線を降りて改札を通る際に回収されます。
エクスプレス予約・スマートEX・ぷらっとこだまなどを利用した場合、その後、JRの在来線に乗り継ぐ時には、別途乗車券を購入するか交通系ICカードなどを利用して在来線に乗る必要があります。
新幹線の割引は乗車券?特急券?
ところで、JRでは「○○割引」といったいろいろな割引制度があります。
このような割引制度を使うと、料金は通常切符より必ず安くなります。
では、乗車券・特急券のどちらが割引になるのでしょうか?
乗車券が割引になるのは?
乗車券が割引になるのは、往復割引や学割。
一定の条件のもと、往復割引で1割、学割で2割が安くなります。
往復割引と学割は併用も可能で、合計で28%割引になります。
往復割引は片道601キロ以上の区間で、往復分の乗車券を同時に購入。
学割は片道101キロ以上の区間で、学割証を提示して乗車券を購入します。
また、団体割引にもいろいろな条件がありますが、割引になるのは乗車券です。
特急券が割引になるのは?
特急券が割引になるのは乗継割引。
新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、条件をクリアすれば乗継割引が適用されます。
これで割引されるのは特急券。
新幹線→特急と乗り継ぐ場合、「乗車券+新幹線の特急券・在来線の特急券」を一緒に買うと自然に乗り継ぎ割引が適用され、別々で特急券を買うより料金は安くなります。
ただし、割引になるのは在来線の特急券です。
このように割引になる対象が違うこともありますが、基本的に特急に乗る時も新幹線に乗る時も、乗車券とは別に自由席・指定席・グリーン車のいずれかの特急券が必要です。
また、通常切符の割引とは別に、乗車券・特急券がセットで安くなるものがあります。
乗車券・特急券の両方が格安になるお得な方法とは?
新幹線のチケットには、乗車券・特急券の両方が安くなるものがあります。
いくつかの種類がありますが、順に簡単にご紹介しましょう!
「お得なきっぷ」など
JRが販売する割引きっぷ「お得なきっぷ」「トクトクきっぷ」は乗車券・特急券がセットで安くなります。
例えば、「のぞみ&九州新幹線早特往復きっぷ」は名古屋・京都~熊本・鹿児島中央などとの乗車券と指定席特急券がセットで安くなっています。
これらの格安なきっぷはセットで同時に割引になっているため、本来利用できる学割や往復割引などは併用できません。
料金も往復割引を利用するより安いです。
なお、それほど安くはありませんが、回数券も乗車券・特急券がセットで安くなります。

会員制新幹線割引予約サービスのチケット
会員制新幹線割引予約サービスを利用して安くなるチケットは、基本的に乗車券・特急券の両方が安くなります。
エクスプレス予約・スマートEXの通常予約や往復割引、早特もセットで安くなります。
えきねっと「トクだ値」「お先にトクだ値」も全て乗車券・特急券がセットで割引。
e5489の「スーパー早特きっぷ」「WEB早特1」「e早特1」などもセットで安いです。
ただし、いくつか例外があります。
例えば、エクスプレス予約「e特急券」、e5489「eきっぷ」、JR九州インターネット列車予約「eきっぷ・e早特」など、特急券のみが安くなるきっぷがあります。
これらを利用する場合、別途乗車券を購入する必要があるので、条件を満たせば往復割引や学割などと併用するとお得です。

「こだま」の格安きっぷ
新幹線にはいろいろな安いチケットがありますが、安くて有名な「ぷらっとこだま」。
「ぷらっとこだま」や「バリ得こだま」も乗車券・特急券が一体で安くなっています。
注意しなければならないのは乗り遅れの時。
会員制新幹線割引予約サービスのチケットなどは、乗り遅れた場合でも乗車券部分は使えることが多いですが、「ぷらっとこだま」などは無効になってしまいます。

新幹線ホテルパック
新幹線ホテルパックのチケットも乗車券・特急券がセットになって格安です。
当然、ホテルパックなので、新幹線のチケットと宿泊をセットで予約します。
このパックに付いてくる新幹線のチケットは、利用するプランによって違い、片道で乗車券・特急券2枚の時もあれば、1枚の時もあります。
ただし、エクスプレス予約・スマートEXでは、東京-大阪の移動も新幹線の駅間のみ有効ですが、新幹線パックのチケットは「東京都区内ー大阪市内」が基本なので、改札を降りてから出てくるチケット(乗車券)でそのまま在来線に乗ることができます。
同じ区間の往復+宿泊なら、ほとんどの区間で新幹線ホテルパックを使うのが安いです!

このように、新幹線の料金はいろいろな方法で安くなります。
しかし、全て料金の設定はきっぷごとに違うため、利用区間ごとに料金は比較しなければなりません。